掲載:2016.11.24

金沢茶道会  秋の茶会

 金沢茶道会では例年4月に旧伊藤博文金沢別邸で春の茶会を開催しておりました。しかし、4月は大潮のため「潮干狩」の人々で回りの駐車場が一杯になり、別邸付近も大変にぎやかになります。その中でお茶会を行っておりましたが、あまりにも騒がしいため、今年から秋に変更しました。

 当日(116日)は海からの秋風が爽やかなお日和になり、お茶会に相応しい1日でした。席主は裏千家の長沼宗房。床には裏千家15代鵬雲斎大宗匠筆の「富貴是吉祥」を掛け、花は照葉と初嵐の椿を活けました。

 伊藤博文公夫妻の写真の前にお茶を供えてからお茶会を始めました。お菓子には「夏みかんの上用饅頭」を使いました。これは伊藤博文公の誕生の地である萩の地場産業の一つである「夏みかん」にちなんだものです。当時「夏みかん」栽培に力を入れ、「夏みかんの羊羹」や「ジャム」などが美味しく有名です。

 色々と趣向を凝らした良いお席になり、120名の方々が楽しまれました。

「富貴是吉祥」の軸を掛け、伊藤公夫妻にお茶を供えてのお茶会

爽やかな日和なか、120名の方がお茶を楽しまれました