掲載:2017.7.4

金沢区書道協会金沢区書道協会展(協会共催)

 第31回金沢区書道協会展は、6月14日(水)~20日(火)の7日間、磯子区民文化センターの杉田劇場ギャラリーで開催されました。

 作品の字体は、楷書(書道の基本、いろいろな筆法が必要です)、行書(楷書を少し早く書くと行書になります)、草書(早く書くことを突き詰つめると草書になります)と変化があります

 だが、文字は創作することはできません。大方の文字は過去に作られたもので、代えがたいものです。その中から選び、自分の作品に使います。膨大な数の中からの文字の選定も楽しみの一つです。

 作品を仕上げる中で一番の要素はバランスだと思います。用紙の大小、文字の数とその大小、書かれているその内容のバランスです。それによって、安心して観賞できる楽しい作品・すばらしい優れた作品・作者の心情を表現した作品などとなります。

 今回の展示作品のなかでは、女手として平安時代の源氏物語、小倉百人一首の流麗仮名そして御経軸が日本のゆかしさを感じさせてくれました。一味違う大字の仮名、普遍なる充実観のある近代詩文・漢詩もありました。このたびの展示作品の中から《あなたの一押し》を探せましたでしょうか。

 今回は530人の大勢の方にご来場いただきました。出品者一同、厚く御礼申し上げます。

 

(参考メモ=全紙の縦割半分を半折と称し、通常、掛け軸の用紙です) 



出品作品集