掲載:2022.8.21

令和3年度俳句・短歌ポスト表彰(協会主催)

2022年7月3日

投稿方法、選考方法を一新

 『風光明媚な文教と歴史の町「横浜市金沢区」の区政60周年を契機として、平成20年に区内の“花鳥風月”を詠み込んだ作品を広く募集し、優秀作品を顕彰する「横浜金沢俳句・短歌ポスト」制度が発足した。しかし、年を経るにつれ投稿数の減少に歯止めがかからず、加えてコロナ禍と主催元の都合が重なり一時中断を余儀なくされました。

 

 令和3年に、主催元の実行委員会を横浜金沢文化協会の下部組織に編成替えをするとともに、各方面のご協力により「募集要項」「選者と選考方法」を一新し、再出発をしました。

 

 そして、令和4年7月3日に前年の投稿分を含めた「令和3年度表彰式」を金沢区長はじめ各賞の授与者並びに選考委員諸氏のご臨席のもとで、横浜市金沢区長賞、横浜金沢文化協会賞、横浜金沢観光協会賞、横濱金澤シティガイド協会賞(各賞ともに俳句2句・短歌1首)の表彰を行いました。

 

 今回の選考対象となった俳句・短歌は、投稿作品総数:204句・50首、投稿者数:43名・17名でした。

 

 作品の選考は次の手順で行いました。

 

① 俳句・短歌の選考委員各位には特選1句・1首、入選10句・7首、佳作10句・5首を選定し手頂くとともに、全作品に短評を添えて頂いた。

② 1人の投稿者から複数作品の投稿があった場合は、同一人からは俳句は2句、短歌は1首以内の選定として頂いた。

③ その上で、全作品に得点付け(特選:3点、入選:2点、佳作:1点)を行い、高得点順に8句・4首に各賞を配分しました。

 表彰作品は次の通りです。

 

【俳句の部】

 

  横浜市金沢区長賞      

    まつの木だまつぼっくりがおちてきた    ごとう文太      10才以下

    太陽を呑み込んでゐる緋鯉かな       安西 信之       60代

 

  横浜金沢文化協会賞      

    山門の仁王の眼力さくら咲く        大江 善匡     80代 

    夜半の夏友と宛なく野島歩き        山田 モチモチ

 

  横浜金沢観光協会賞      

    万緑や展望台は風の道           中野 潤一

    しぐるれば仁王の目にも涙かな       西島 康二

 

  横濱金澤シティガイド協会賞  

    五月晴れ漢ら競う祇園舟          藤井 眞澄  

    しおひがりやるとたのしいびっくりだ    佐々木 るい

 

 

【短歌の部】

 

  横浜市金沢区長賞      

    タンカーの行き交ふ青き海見ゆる工業団地の続くはたてに   米長 百合子  70代

 

  横浜金沢文化協会賞

    平潟の海辺に寄りて潮の香をたっぷりと嗅ぐマスク外して    鶴川  博  70代

 

  横浜金沢観光協会賞 

    カワセミが朱の反り橋をくぐりゆき立春の朝の光りとなれり   椎名 ラビ   60代

 

  横濱金澤シティガイド協会賞

    おだやかに海苔篊つらなるその先に秋日に光る八景島見ゆ    向後 君子  80代

主催者挨拶

 

金沢区長賞

 

横浜金沢観光協会賞

 

表彰状

 

横浜金沢文化協会賞

 

横濱金澤シティガイド協会賞

 


最後に全員で記念撮影(2022年7月3日)